みろこのブログ

どうせ生きるならコンテンツとして消費されたい

子どもの頃の記憶|おかあさんとかいじゅう

f:id:okaya365:20180620103216j:plain

何歳の頃かは覚えていない。

季節も覚えていない。

場所は地方の百貨店の屋上駐車場。

車の中できょうだいとおかあさんの買い物が終わるのを待っている。

 

おかあさんまだかな!

なかなかわたしたちのところへ戻ってこない。

 

不安のかたまりがむくむく大きくなっていく。

お店の中に巨大な怪獣があらわれた状況が脳内に描かれる。

店内の吹き抜けを軽々と突き抜けるくらい巨大な怪獣があらわれている。

 

果たしていつか夢で見た状景だったのか、

絵本で知ったものだったのかはわからない。

 

おかあさんおかあさん、おかあさんがかいじゅうにおそわれている!

はやくかえってきて……

かなしいようなきもちでいっぱいになり、たまらない。

 

不安という感情も、心配だ、寂しいという感情も区別さえつかずに、

ただただかなしいようなきもちでいっぱいになっていた。

 

おかあさんが何事もなかったかのように買い物を終えわたしたちのところへ戻ってきた。

怪獣はいなかったらしい。

わたしの頭の中に描かれたかいじゅうは、

まるで最初からそんなものいなかったかのようにしゅうっと消えていった。